7月3日から7日までカナダ・オタワ大学で世界女性会議2011が行われます。 私、米澤は参加します。興味のある方はホームページをご覧下さい。http://www.womensworlds.ca/
「外国人女性の支援が私のボランティア活動」で国際子育てひろばコアラのプレゼンテーションをします。 コアラ会員の皆さんには心だけでも参加して欲しいので鶴を折ってもらい一言書いてもらうことにしました。参加された世界中の人達に渡します。
国連主催の世界女性会議は2000年ニューヨークの世界女性会議で終わりました。 NGO団体に関してはテーマ別に行う事になりました。 たくさんの分科会が出来たと思います。 その中で私にお誘いがきたのは次の4つの団体でした。 1、インドのNGOによる「女児売春、早期結婚、人身売買を禁止する」2、多国籍50/50グループの「世界の男女は半々、国会議員も半々にしよう!」3、平和を願うNGOの「国境をなくして平和になろう」4、大学教授が中心となっている「女性のエンパワーメント」でした。 私は4番の「女性のエンパワーメント」を選びました。
質問)私はどうして4番を選んだのか?
答え)2000年NY世界女性会議で知り合ったアメリカ人とカメルーン人がアメリカの大学教授でこの会に所属していた事。 私は「NGOあしたの会」でインドの貧困層女性の識字、生活向上のプロジェクトをやっていたので女性のエンパワーメントに興味があった。
質問)何年ごとに何処でやるの?
答え)3年ごとに開催国の大学で行なわれています。 2005年は韓国、2008年はスペイン・マドリッドのコンプリテンセ大学でした。 夏休みなので大学の寮を格安で貸してくれます。 コンプリテンセ大学は校庭が広く表示がスペイン語だったので会場を探すのが一苦労でした。 寮生活をするので色々な国の人と友達になれます。 2005年韓国開催をきっかけに韓国の若い人が沢山参加するようになりました。 開会式で次回の開催国が発表されます。
質問)世界女性会議で何を討論するの?
答え)次の開催国が決まると実行委員会を立ち上げます。 そこでテーマを決めてテーマに沿ったゲストスピーカーが招待されます。 今年は「Inclusions, Exclusions, Seclusions:Living in a Globalized World.」です。 スペイン会議のテーマは「Equality is not a Utopia 男女平等は夢じゃない」でした。 ゲストスピーカーのひとりカンボジアの女性はNGOに助けられ自伝を出版し授賞した。 彼女は売春宿で育ち、子どもの頃から客をとらさせられ妊娠した。 受賞した事で子供は殺された。 今でもカンボジアでは男性に支配されている。この世界を知って欲しいし変えたい」と訴えた。 開会式でスペインの人気歌手、閉会式でフラメンコの余興もありました。
質問)どうして主婦の私が参加できるのか?
答え)一番聞きたいところでしょう! 手続きすれば誰でも参加できます。 殆どの参加者は大学教授と大学生でしたが回を重ねるごとにそれ以外の人達も増えてきています。 「日本の何処の大学で働いているの?」とよく聞かれました。 気まずい思いをした事もあります。 私は「主婦です。ボランティアをしています。」と答えました。「人の為にボランティアをするのは素晴らしい」と褒められ、職業で判断する人はいませんでした。
今では20名ぐらいの世界の友達の輪が出来ました。 日頃からお互いに情報交換しています。 1年前から準備を始めます。 今回は8名(アメリカ人、韓国人、ガンビア人、ナイジェリア人、カメルーン人、メキシコ人、アメリカ人、日本人)が参加し一緒に行動します。 各セッションに約90分与えられます。 私達のグループタイトルは「Women as Agents of Activism and Moralism in the globalized world. 活動し、道徳を全世界に広める事ができるのは女性達」です。 それぞれのスピーカーが話します。 私はコアラの事を話し終わったらコアラ会員からの折り鶴を渡します。 私一人の力ではプレゼンの審査委員会に通らないでしょう。 グループ登録の一人なのでプレゼンが出来ます。 世界の友達には感謝しています。
質問)誰が連れて行ってくれるの?
答え)誰も連れて行ってくれません。 自分で会議の登録、寮の宿泊、飛行機の予約などします。 始めは2000年NY女性会議で知り合った日本人の友達と一緒でしたので心強かったです。 2000年のNY女性会議は渡辺晴子さんが「Japan Global Forum」を主催され、その一員で参加しました。 渡辺さんは3む(むれる、むり、むだ)をしない様に言われました。 今でも心に残り実践しています。
質問)費用は誰が出しているの?
答え)自発的な参加ですから全て自費です。 NGOで活動している人は教授であれ、一般人であれ、全員が節約モードです。 なるべく自分にはお金を使わず、恵まれない子供達には寄付金を出しています。 私は主婦、ボランティアなので費用は夫に出してもらいます。
質問)どうして私は女性会議に参加し続けるのか?
答え)自分を磨く為、自分のおごりを戒める為に参加している。 日本語ボランティア暦20年になります。
17年前、日本語教室の学習者にタイレストランで友達の誕生会をするからと誘われました。 そこで見たタイ人達は別人の様に明るく自由でした。 台湾人の集まりでも同じ事を感じました。 外国での生活、言葉の壁など障害が沢山ありストレスも溜まるでしょう。 外国人は日本で遠慮しながら暮らしていたのです。 私達日本人は日本にいるから気付かない事がいっぱいある。 日本人は「世界では優秀と見なされている」と勘違いしています。 「国際会議に参加しない、意見を言わない日本人女性は何を考えているのか分からない」と思われています。 だからせめて一人でも参加しようと思っているのです。 外国の不自由な環境に自分の身をさらして在日外国人の思いを省みようとしています。
質問)日本人の参加者は何人ぐらいいるの?
答え)数えられる人数です。 日本の女性達は団体ツアーで世界中を回りますが会議には参加しません。
世界女性会議は英語で行われますのである程度の英語が話せないと無理です。 日本人女性はそこそこ英語を話せる人は多いと思いますが、①自費で会議に参加する事、②平和な日本に育っているので女性についてのテーマに魅力を感じない事 ③何を話せばいいか分からない事が障害になっていると思います。 英語力は3年もあれば大丈夫だと思いますが、自分の興味のあるテーマは日頃から考えておかないと10年かかると思います。
国費で参加している選ばれた女性はどの国の人も同じレベルです。 英語圏でなくても英語で自国をアピールしています。 問題は一般人女性が世界規模の会議に何人参加して自分をアピール出来るかだと思います。 その点では日本人は世界の女性の中で低く見られています。 世界女性会議なのに日本人女性は珍しがられます。 2000年NY女性会議でNGO50/50グループの会議に参加しました。 5大陸に分かれて話し合いをしました。 日本からは私一人だけでした。 多くの日本人女性が参加したはずなのにどうして?
私は冷や汗をかきながら「日本代表ではなく一般人である事、あくまで自分の意見である事、若い世代は違う意見がある事」を言い訳をしながら話しました。
質問)どうしてブログに書こうと思ったの?
答え)10年以上国際会議に一般人として参加しています。 勿論、報告書は書いて友達30~50名に読んでもらっていました。 でも変化はありませんでした。 やはり若い世代に訴えないとこんな会議がある事も知らない人が多いのではないかと思いました。 日本政府は関係の無い事は教えませんから。
韓国開催後、若い人達の意識が高まりました。 英語で世界中の人達と話し合い、自分磨きをしています。 この人達が将来の韓国を支える人達です。 日本はどうでしょう? ちょっと心配です。 「出る杭は打たれる」と言いますが、女性が女性の進出の足を引っ張っているのですね。 現代ははどうでしょうか?
オリンピック後、国が変わるように、日本で世界女性会議を開催すれば日本人女性の意識も変わります。 でも残念ながら私はそれが出来る立場にありません。
I, Yonezawa will attend the World Women's Conference 2011 at Ottawa University in Canada from July 2 to 7. If you are interested in this conference, please see its homepage. http://www.womensworlds.ca/
I am scheduled to give presentation about KOALA. I wish I could bring you to there.
So, I want you to make paper crane and writing message on it. I will teach you how to make it at Koala meeting on May 12.