2014年10月17日金曜日

続き)ハイデラバード&バンガロール旅日記のバンガロール編

バンガロール

8月23日(土)
早朝3:00am、アメリカへ帰国組5名とバンガロール行き2名がタクシーに乗り、ハイデラバード空港へ行く。 昨日から眠っていないので座るとすぐに眠りそうで待ち時間の4時間動いていた。 国内線Jet Airwayで1時間半でバンガロールに着く。 その間ぐっすり眠っていた。

7年ぶりに会うチェイトラさんはどんな顔だったかな? インド人は皆同じ顔に見える。 大丈夫? 20分遅れたやってきた。 あまり変わっていない。 シーマさんの車に専属のドライバー付き。
バンガロールはハイデラバードよりきれい、大きな町。 郊外では牛、犬、車、オート三輪車、人がごちゃ混ぜで動いている。 この風景はインドのどこに行っても同じ。 中央分離帯の木陰で人、犬、牛が並んで昼寝をしている光景も見た。 日本では見られない風景。 途中、広い敷地に白い建物のサイババ病院があった。 日本のテレビで見たアフロヘアの若いサイババは偽物で本物のサイババは青黒い顔のお爺さんだった。 昨年死亡。 

2時間でシーマさんのアパートに到着。 日本で言うとガーデンズコート・マンション。 門には警備室があり、中庭には木や花があり、プールも二つある。 各階段にもセキュリティーの人がいて安心だ。 シーマさんのお母さんが「日本に居る時、米澤さんにお世話になったので会いに来ました」と私達の食事の世話をして下さった。

6年前、シーマさん家族は日本に居た。 当時3歳だった長女マデゥちゃんはコアラのハロウィンパーティで仮装大賞を貰った。 現在9歳の4年生。 ちょっと恥かしがりや。 インド舞踊を習っている。
キティちゃん3歳とは初めて会う。 お姉ちゃんとは違い活発な女の子。 お爺ちゃんは80才。 女性の歴史に興味があり、女性会議の事を聞かれた。 インドの大学でヒンズー語を教えていた。 今は年金で暮らしている。 インドは政府機関で働いた関係者だけが年金をもらえる。 
私は1週間ホームステイさせて貰える事になった。

シーマさんもチェイトラさんも「米澤さんのインド訪問は日本でお世話になった恩返し。 感謝の気持ちを表したいから、私達が出来る事は何でもやります」と言ってくれた。
二人は「インドに住んでいる日本人を助けたい!」とスーパーで買い物をしていたショウコさんに声を掛け生活面や言葉の面で協力している。

8月24日(日)
5:00am起床。 音楽とお経を混ぜたようなCDの音。 「おはよう神様、おはよう太陽、水、木・・・」とヒンズー語で話しかける様に歌っている。 毎朝の習慣。 10階のベランダから見下ろすと下にはスラム地区がある。 日中は暑いが朝晩は冷える。

6:00am出発。 Mysore宮殿観光旅行。 片道4時間半かかる。 車の運転だけを職業にしている人がいる。 どんな車でもOK。 交通渋滞や無謀運転が多いので車を保有しても運転はプロに任せている人が多いようだ。 都市部を通り、田舎を通り、椰子の木林やサトウキビ畑がズラリと並ぶ。 牛、水牛、犬が誰からも干渉されず、自由に暮らしている。 途中、道路脇のココナツスタンドに寄り、ココナツ水を買う。 大きな包丁でココナツを割り、ストローを入れてくれた。 飲み終ると細かく割り、種の周りのジェリー状の甘い皮を食べた。 初体験。

山頂のチャムンヂ寺に行く。 立派な仏塔が見える。 凝った彫刻は美しい。 女性、子供、障害者の男性が物乞い寄ってくる。 女性会議で勉強したけど女性は夫に先立たれると孤立無援でこじきになる人が多い。 子供は物乞いする為に誘拐された可能性が高い。 可愛そうでお金をあげたいが裏で操る大人に取られるだけなので止めた。 インド人は信心深く、押しくら饅頭のごとく揉まれて僧侶の所へ行くと神水と赤い粉をくれる。 神水は一口飲んで残りを体にかける。 赤い粉はおでこにつける。
私は僧侶にオウムの腕輪を付けて貰った。 ヒンズー教のオウムは「神の恵みがあります様に!」と言う意味でキリスト教のアーメン、イスラム教のアーミンと同じ。 でも日本でオウムはオーム真理教を思い出し、良いイメージではない。

Karnataka Mysore 宮殿は100年以上前、クリシュナラジャ王により建てられた。 入場料はインド人が40ルピーで外国人は200ルピー(日本語のイヤホーンガイド付き)。 宮殿はとてつもなく広い、豪華絢爛、贅沢の極み。 貧富の差があり過ぎ。
公共施設や安いホテルなどトイレが大変。 トイレの中に水道があり、バケツと柄杓が置いてある。 使用後は紙で拭かず、水で洗い、おまけに手や足まで洗うので水浸しになる。 洗面台も顔を洗うのに水を飛ばし、周りは水浸し。 いつも裸足でサンダル履きなのですぐ乾くから??
さとうきび水は果汁100%である事を確かめて買い、飲んだ。 ちょっと甘いけど草臭い。 初体験。


8月25日(月)
シーマさんとご主人は会社に出勤。 マデゥちゃんは通学。 キティちゃんはお爺ちゃんと一緒に保育園行きのバス停まで行く。 お母さんを除いて皆出かけた。 全部屋の床は石作りで二人のメイドがピカピカになるまで掃除する。 暑い国では足の裏が冷やされて良いのかもしれない。 午前中は暇なのでアパート内の敷地を散歩した。 まるで公園にいる様だ。 ブーゲンビリアの白、ピンク、ローズ色の花が咲き乱れている。 どこもきれいに手入れされて気持ちがいい。 庭師も草取りや庭のメンテナンスを怠らない。 平日なのでプールは青々と水を湛えている。 週末は親子で賑わうらしい。

12:30にチェイトラさんとショウコさんが車で迎えに来た。 夫の海外転勤で家族4人でインドに来た。 会社貸与の家具付き大型マンションに住み、社員の妻数人でドライバー付きの車を交代で使用している。 二人の子供は幼稚園に通っている。 ショウコさんのお宅拝見。 インド式で床は石。 インドなのに室内の雰囲気は日本風。 日本に住んでいる外国人宅も外国風だ。
ショウコさんは自宅では日本料理を作り、外食はイタリアン、アメリカン料理を食べている。 インド料理は食べ慣れないから食べない。 病気になると困るから。 

18:00全身オイルマッサージ"Ayurveda"の予約をしていたので行く。 頭皮から足先まで念入りに45分間リンパの流れに沿ってマッサージし、15分間蒸し風呂に入り、シャワーで洗い流す。 気持ちいい。 快感! 初体験。

チェイトラさんの御主人が車で迎えに来ていた。 日本に居た頃、チェイトラさんは日本語入門クラス、コアラにも参加、子供は未だいなかった。 病院での通訳など密な付き合いをしていたので長く感じられたが、1年の日本滞在だった。 現在、彼女は5歳の娘がいて、歯科クリニックを開業し二人の歯科医を雇っている。 日本語能力試験2級を持ち、日本語教師協会員である。 とてもアクティブな女性に変わっていた。

8月26日(火)
お母さんと二人で散歩しながら人生の話しをした。 お母さんはスリランカ人で裕福な家庭で育った。 親同士が決めて結婚相手はインド人で20歳年上。 頭が良く、真面目だと父が気に入った。 結婚時、夫の宗教シバ神マーク入りのネックレスと金のブレスレットをプレセントされた。 永遠に身に着ける。 種のネックレスは聖なる物。 18歳の花嫁はインドの社会に溶け込むのも一苦労。 夫の家は自分の実家より貧しく生活が厳しかった。 その後、家族もスリランカからインドへ移住した。 二人の息子は立派に育ち、裕福な家庭を持ち、親孝行してくれる。 夫は紳士だし尊敬しているけど私の心までは理解してくれない。 父は92歳で亡くなり火葬して聖なる河・ガンジス川に遺灰を流した。 インドに墓があるのはクリスチャン。 私も91歳で亡くなった父の話をした。 「男はどこの国でも同じね。 結婚し黙ってついて来れば幸せにしてあげていると勘違いしているのね。」

16:00シバ神を祀るお寺に行く。 入口が汚い、暗い、狭い。 入場料200ルピー。 境内は手足を洗い、裸足で入る。 30個のメダルは「オム・ナマ・シバ」と唱えながら壺に入れて行く。 狭い石の階段を上がると急に展望が開け、巨大なシバ神の真っ白なご神体が目に入る。 歌手がシバ神を称える歌を歌っている。 ヒンズー教のLingamリンガム(男根、ベニス)はシバ神の象徴として礼拝する。 シバ神の首に巻きつくヘビは全ての悪を引き受けて犠牲になる事を表し、頭から出ている水は女性を表している。











8月27日(水)
キティちゃんの幼稚園ではガネーシャ用のドレスを着て登園する。 イヤリングも可愛いものに替える。 ガネーシャ祭りは子供達にとっても楽しい様だ。
10:30amペニキュア足マッサージとマニキュアの予約をした。 3千円位なので安い。 好きな色をサンプルから選ぶ。 お客さんは欧米人が多い。 マニキュア師が東洋人の顔だったので「中国人?」と聞いたらインド北部に住んでいるインド人は日本人に似た顔をしているらしい。

ショウコさんの子供が通っているINDUS早期教育センターインターナショナル幼稚園に行く。 外国人の子供が多いのは学費が高い。 ほとんどの親が車で迎え、玄関で引き渡しの様だ。 インド人女性管理者に日本で「コアラ」を主催している事を話したら、園内の見学許可が出た。 玄関に園のビジョンが書いてある:愛、思いやり、共感、躾、尊敬の昔からの価値観を通して未来のリーダーや世界市民を作る。 21世紀の市民はグローバルに考え、ローカルで働く。

 各教室には世界中から子供達が来ている事が分かる。 地球上の人、言葉、国旗が並んでいる。
英語の表記の下には絵が描いてあるので英語が分からなくても理解できる。 自分の教室には写真と名前・ローマ字が書いてあるので迷う事はない。 先生は殆どがインド人。 子供達が描いた絵も貼ってある。 庭園は広く、遊具も充実している。 子供達は楽しそうだ。 子供の頃からこんな環境で育つと「なにじん?」の感覚は無くなるだろう。 子供にとって財産だと思った。

チェイトラさんの歯科クリニックは郊外にある。 2階の部屋を借りて営業している。 Dr. Chaitraの看板がある。 白衣を着て治療している所を見せて貰った。

自宅は新しく開墾された場所に大型マンションがあり、そこを買った。 ここでも門の入り口に警備員がいて、訪問先、自分の名前など書く。 チェイトラさんの5歳の娘・サミータちゃんは背が高い、恥かしがりや、キティちゃんと同じ幼稚園に通っている。 義理の両親と同居しているのはチェイトラさんの家族だけ。 妊娠中、専業主婦で入居した。 マンションの住民に軽く見られた。 その後、歯科クリニックを開き、日本語の資格を取ると急に人が寄って来る様になった。 人の中身ではなく
肩書で計られるのは嫌ですね。 米澤さんも同じ経験をしたのですね。 親の希望通りではなく、自分の思った通りに生きたい。
チェイトラさんはネットで「Etsuko Yonezawa」を検索して世界女性会議での私のプレゼンテーションの記事を保存しておいてくれた。 有難かった。 「世界女性会議2014はハイデラバード大学で17日より開催。 18日のワークショップで日本の米澤悦子さんはマハラシュトラ州プネー市の10村の女性を支援している事を話した。 あしたの会かわさきは13年間インドの貧しい女性の識字教育を支援し、若い女子に奨学金を与え、進学を後押し。 エンパワーメントを成功させた。」

インドの結婚式で実家からのサリーと嫁ぎ先からのサリーのプレゼントを披露するのに11回も着せ替えさせられた。 チェイトラさんはサリーを着ないでパンジャビスーツばかり。 義理母がピンクのサリーを着せてくれた。



8月28日(木)
8:30シーマさんの出勤に合わせて一緒に家を出る。 一昨日居場所が分かったスプリアさんに会いに行く。 スプリアさん、お母さん、妹さんの3人で迎えてくれた。 妹さん宅では玄関にニームの木が沢山あった。 ご家族に挨拶をした。 お母さんが来日された時、バス旅行に誘った話をした。 日本人客との交流でインドのお母さんの事を「Mrs. ガンジー」と呼ばれて恥ずかしかったが誇らしかったと昔話に大いに笑った。

広大な敷地に白亜のビル。 世界的に有名なMr. Ved Vignan Maha Vidya Peethの Meditationセンターへ行く。 瞑想、ヨガ、自然、生命、教育をテーマに説教をしている。 天井が高く、蓮の花の周りには星座を表す絵が描かれている。 壁には全宗教のシンボルマークが彫られている。 重厚なドアには仏像が彫られている。 玄関には黄色の聖なる牛の像が置いてある。 日本では馴染みのない名前だがアメリカ人ビジネスマンには信者が多く、多額の寄付をしてくれる。 その資金で51村の2000人の子供達の初等教育を27年前から行っている。 子供も修行者も白い服を着ている。

お昼時、食堂では修行者、ボランティア職員、貧困者、障害者は無料で食べられる。 一般人は35円でキュウリ入りのカレーと低価格のごはんが食べられる。 自己申請で1日1食の人はたくさんの量を注文していた。 スプリアさん家族は「今まで外国人で米澤さんの様にここで食べた人を見たことが無い。 まして日本人は絶対来ない場所、先生は何でも試すから人に好かれるのですね。」と。 私は「When in Rome, do as the Romans do. 郷に入っては郷に従え」を引用して「何でも臆せず試してみようと思う」と答えた。

スプリアさん宅は3階建ての一軒家で82歳のお婆さんとご両親、叔母さんとスプリアさん御夫婦と娘のアクシャラちゃん14歳高校生が住んでいる。 4世代の女系家族だ。 3階にはホームシアターがある。 シーマさん、チェイトラさん、スプリアさん達インド人は川崎市平間の小さなアパートに住んでいた。 現在、3人とも豪華なマンションに住み、ハイランクの生活をしている。
アクシャラちゃんはコアラを卒業して平間幼稚園に通った。 おにぎりが大好きで日本人の様に育ったので小学校入学でインドへ帰国してからが大変だった。 インド人に馴染めず母子ともに苦労した。 小学3年生の時、「やっと終わりました」と母子で我が家に報告に来た。 あれから6年、幼い頃のイメージはない。 高校卒業後、カレッジ2年、大学4年まで勉強する予定。 楽しい時間は過ぎるのが早い。 シーマさんの勤め先まで送って貰い、シーマさんと帰宅する。
会社帰りの時間でバスは混んでいた。 明日のガネーシャ祭り準備の買い出しで道路は混みあい、バスは前に進まない。 皆が警笛を鳴らすのでうるさい。 8時半、歩いた方が早いのでバスを降りた。 路肩にはガネーシャ用の飾り物や果物などが売られている。 家にふさわしいガネーシャ(象面の知恵の神様)を探しながら買い物をする。 昔は自分達でガネーシャを作っていたが最近は既製品を買う。 最後は海に流すので色付きのガネーシャは買わない様にしている。 道路は車の排気ガスと路肩の土ほこりで最悪、喉が痛い。 シーマさんが必要なものを買い、私は荷物持ちで付いて行く。 重くて手が切れそう。 途中、オート三輪車で帰宅。 長い一日だった。

8月29日(金)
ヒンズー教のガネーシャ祭りの日。 
ヒンズー教はシバ神、ヴィシュヌ神、ブラハム神があり、シーマさんはシバ神、スプリアさんはヴィシュヌ神を崇拝している。 シバ神信者はおでこに横3本の白い粉を付ける。 ヴィシュヌ神信者はおでこに縦3本の白い粉を付ける。

シーマさんのお母さんは朝6時にシャワー後、身なりを整えおでこに横3本の線を引いている。 マデュちゃんは象の額にビンディーの赤い粉をつける。 御馳走が出来上がると神前に供えられる。 全員が正装している。 ローソクに火を灯し、お母さんのチャント/お経が始まる。


子供達はおめかしするのにママの宝石箱を取り出した。 持ち歩いている中に落としてしまい、ママの大切なアクセサリーを割ってしまった。 シーマさんは怒らなかった。 どうして?? 普通のママなら叱るか、たたくか? 理由を聞いた。 「命に係わる事や人に嫌な思いをさせた時はかなり叱ります。 でもお金で買える物なら仕方がないと諦めます。 子供の心に怒られたトラウマが残る方が怖いです。」と言った。